沈む夕日を綺麗だって笑うあなたが好き

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 私の幼馴染みはオカルトちっくなものが先だ。たとえば、ほら、UFOとか。 「何してんの」 「なんか飛んでないかなぁって」 「ふーん」  うちの隣に住んでるコイツの家は昔からある日本家屋で、コイツは昔からしょっちゅうこの縁側で空を眺めていた。  この家は古いから、まだ幼い子供だった私は悪気もなくコイツの住むこの家を「おばけ出そうだよね」と表したのだ。幸いこの家に子供の頃から住んでるコイツのおばあちゃんは「だいぶ古くなったからねぇ」とおかしそうに笑っていたからよかったけど。  あの頃の私は、その頃からマイペースだった幼馴染みのコイツのことをちょっとくらい怖がらせてやろうと言う気持ちもどこかにあって、そんなことを言ったのだが。 「……おばけ?」  と目をキラキラと輝かせたまだ幼いコイツの顔を私は未だに覚えている。  怖がるどころじゃなかった。むしろコイツは自分の知らない未知のものに物凄く好奇心を刺激されたのか、それ以来、おばけとか、妖怪とか、そういう類いのオカルトちっくなものにどんどんとハマっていった。さっき言ったUFOもその中の一つ。
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