彼女の中の汚れた心

14/21
27人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
13……… 俺は彼女の肩を抱き寄せながら 「涼しくなったから 帰ろうか?」 と声をかけたら 「あの夕陽が沈むまで 待って…」 そう言った 彼女の横顔が何だか 寂しそうに感じた… ユウカと俺は 夕陽が沈むのを眺めた 暗くなりかけた海で 今にも 消えてしまいそうなユウカを 俺は力強く抱きしめて キスを… 「…行こうか?」 彼女が頷くと 二人で手を繋いで バイクが止まっている 駐車場まで歩いた …… 付き合い始めた 俺たちだけれども ユウカと俺はキスと抱きしめあうだけで それ以上のことはしなかった 身体の関係をつくれないのは 最初会った時のこともあったのかもしれない ユウカの過去に辛いことがあったのは 多少感じる もし関係を持って嫌われたら… 今日は大学は休みで 二人とも バイトが入っていたけれど 俺が早番でユウカは遅番 店長が空いてきたから 早めに上がっていいよと 言われたから 俺は控え室に入ろうとしたら ユウカが調度、出て来るところだった 「おっ!ユウカ? 早いね?」 ユウカと控え室に入って少し話す 「うん、お疲れ様。」 「終わる頃、迎えにくるからな?」 「ありがとう!」 ユウカがそのまま扉を開けよう ドアノブに手をかけた時 俺はユウカの腕を掴み 腰を引き寄せ …キス 「んっ!」 多分、ユウカは変に思ったかもしれない バイトでキスなんてしたことなかったから… 「後でね…」 ユウカは控え室を出て行った… ………
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!