ラボットのケンジ ~ 第4話

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ラボットのケンジ ~ 第4話

"はい、まだ閉店ではないので… さぁ、どうぞこちらへ" 閉店30分前の準備をしていたケンジが、店の外で女性客に声をかけられ本日最後のお客さんをお店へ案内する。 "現像とプリントですね? うーんと… 明日の午後一時頃にはできますよ、 お客さまのお名前と電話番号をお願いします" そうケンジが言うと、 "名前は…ソノダ ケイコ です、 電話番号は…… " 女性客が言い終わる前の瞬間、 ケンジは聞き覚えのある名前にピンッときて注文書の封筒に連絡事項をまだ書き終える前、女性の顔を見上げると懐かしい顔だと思い出す… "あれ…ケイちゃん?…ぼくーケンジだよ。" ケンジが私語口調で口を開くと、 "ん?なーんだ、ケンジくんやん! 久しぶりやねー元気そうやん。" この日最後の客人の女性、ケンジの高校時代の同級生だった。気さくで真面目で可愛いかったので、クラスでも人気者だった。ケンジはケイコとは学生の時はあまり話しはしなかったが、とても気になっていた女の子だった。     
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