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それよりもまずは渦中の山賊を探し出す手掛かりを見つけなくては。
村を囲う山々は広大な面積により根城探しは困難を極めていた。
加えて山賊は村の護衛などしていなかったため、女達が山賊達に遭遇する事もなかったのだ。
「センパイが手伝ってくれれば直ぐ見つかるのにー…」
男はこの村で一行と殆ど時間を共有していなかった。
野望用と言ってどこかへ消え、たまに帰ったと思ったら寝るか女を抱く。
それしかしていなかった。
「どこ行ってるんだろう……センパイ…」
「……」
女の呟きに誰も返事はしなかった。
女以外の一行はあの男の事の行動を誰も気に留めていなかった。
それは同一人物であったはずの…以前の男の面影をあの男に全く垣間見えなかった事に起因していた。
少なくともこの時までは。
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「やっ!あっ!も…もう止めてっ!あっあっ!」
そこは薄暗い山中の洞窟。
松明やランプしか光源の無い洞窟の狭い空間には身なりの悪い…大柄の男達が娘を蹂躙していた。
「おい、早く回せや。こっちも滾ってんだからよ」
「へへ、ちょっと待ってろよ…おら!ちゃんと受け止めろよ!」
「やっ!イヤァァ!お願い!もう村に帰してぇぇっ、ぁぁあっ!」
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