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「あら、いいわよ。楽しそうじゃない」
「じゃあ今日はもう遅いし寝よう!センパイと佰仟はえっちしちゃ駄目だからね?」
「す、するわけないだろう!」
「あら?あたしは構わないわよ?」
こうして和気藹々と夜は更けていく。
ただ一人浮かない顔をした少女を除いて……
「…………」
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◇
「う~ん、せんぱいぃ~……そこでっす~…zzz」
「んん…うちに…力を分け与えるでございますぅ~…zzz」
スッ…
暗闇の中、変な寝言を放つ二人を尻目に少女は動き出す。
「…借りるであります」
少女は自身は持っていない機械を女の荷物から拝借する。
それはスマホ、少女が使用するのはこれが初めてだった。
少女は一人、廊下で端末に声をかける。
「こ、こうでありますかね…め、女神様、お初にお目にかかるであります、聞こえるでありますか?」
『ぇぁっ!?は、はい!な、何でありましょう!?き、きらら?さん』
殺と話すのはこれが初めての女神は緊張からか口癖が移っていた。
殺は話しながらも考える。
先ほどは皆にああ言ったものの、悪魔島への不安感は拭えない。
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