第3話 懸念

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第3話 懸念

新たな町に到着して一日目の夜。 宿をとった一行は食事を終え、男部屋に集まり今後の事を話し合う。 「センパイひどいっスよ!一緒に買い物行こうって言ったのに一人でどっか行っちゃって!明日こそは付き合ってもらいますからね!」 「あら、ごめんね。ジョンに言っておいてあげる、お詫びにあたしがあとで可愛がってあげるわよ?」 身元不明男ジョンは「面倒だから戦闘になったら代われ」と、女神の『女』スキルを使い…完全に人格を別離させた身元不明女性ジェーンに町での情報収集や今後の話し合いを任せていた。 「き、貴様はっ…い、いつまで女でいるつもりだだっ…」 「だからぁ言ってるじゃないひー君♪この姿で今日は一緒に寝てあげるって…は、だ、か、で」 「なっ!ななナナさんの顔で卑猥な事をい、言うんじゃない!」 「何をキョドっているでありますか、キモいであります」 「き…殺さん、それは一体何処の言葉なんでございましょうか…?」 一行は悪魔島に乗り込む前に装備や道具の補充などの為…この職人町に立ち寄っていた。 「でもあまりお金ないんだよね~…どっかの傭兵は貸してくれないし~…」 「当たり前だ、俺が貸すのはナナさんにのみだ」     
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