第1話

1/14
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ

第1話

〇格納庫(?)    けたたくサイレン(タイマー)。 ソウゴ(オフ)「総員、スクランブル! 総員、スクランブル!」    ソウゴの声が響く。    つなぎを着た男達(店員)が、慌ただしく行き交う。    灼熱の石窯からは、円盤状の何か(ピザ)が取り出される。    そんな中、室内を突き抜ける少年が一人。    時田ソースケ(12歳)である。 〇薄暗い部屋    駆けて来るソースケ。    そこには、インラインスケートに似た機械仕掛けのシューズ、ホバーシューズがあ    る。    ソースケ、ホバーシューズに足を入れる。 ソウゴ(オフ)「聞こえるか、ソースケ」 ソースケ「父さん」 ソウゴ(オフ)「目標、地上3階302。セッティングはトルク重視だ」 ソースケ「了解」    ソースケ、配達用のバックパックを背負って準備完了。    そして前方――シャッターが開いていく。    シューズのスイッチをオン。    シューズの底から光が溢れ、そこから風が巻き起こる。 ソースケ「時田ソースケ、テイクアウト!」    と、ソースケは出撃! 〇上羽(あげは)町・道路    に、飛び出すソースケ。    スピードスケートの要領で道をキーンと駆け抜けていく!
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!