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第1話
〇格納庫(?)
けたたくサイレン(タイマー)。
ソウゴ(オフ)「総員、スクランブル! 総員、スクランブル!」
ソウゴの声が響く。
つなぎを着た男達(店員)が、慌ただしく行き交う。
灼熱の石窯からは、円盤状の何か(ピザ)が取り出される。
そんな中、室内を突き抜ける少年が一人。
時田ソースケ(12歳)である。
〇薄暗い部屋
駆けて来るソースケ。
そこには、インラインスケートに似た機械仕掛けのシューズ、ホバーシューズがあ
る。
ソースケ、ホバーシューズに足を入れる。
ソウゴ(オフ)「聞こえるか、ソースケ」
ソースケ「父さん」
ソウゴ(オフ)「目標、地上3階302。セッティングはトルク重視だ」
ソースケ「了解」
ソースケ、配達用のバックパックを背負って準備完了。
そして前方――シャッターが開いていく。
シューズのスイッチをオン。
シューズの底から光が溢れ、そこから風が巻き起こる。
ソースケ「時田ソースケ、テイクアウト!」
と、ソースケは出撃!
〇上羽(あげは)町・道路
に、飛び出すソースケ。
スピードスケートの要領で道をキーンと駆け抜けていく!
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