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「……日本へは検査を兼ねてビジネスで来ました。」
ミキは少女への追求を始めた。
「君、ちょっと普通じゃないよね。それと関係のある仕事?」
「……私の記憶能力は少し特殊です。幼少期から研究と訓練の日々を送ってきました。13歳の時にあるプログラムを作りました。それを精度の高いものに仕上げて、世界に展開していくことになりました。あらゆる情報を精度良く検索、操作出来るために、厳正な管理が必要とされました。それで……。」
少女は言葉に詰まったが、ミキは追求をやめなかった。
「護衛の為に連れ戻しに来たのかな?」
少女は首を横に振り、振り絞るように言った。
「最初の被験者になりました。」
「それをするとどうなる?」
「……認識されない物が無いに等しくなるように、無いことからの証明は不可能になります。」
「どういうこと?」
ルカは話についていけないようだった。
「大体わかった。これから、どうするつもり?」
「話が全然見えないんだけど。」
「簡単に言うと、すげえ金のかかる大規模な事業に着手させられて、両足突っ込んじゃってるから抜けられないって事だよね?」
ミキがそういうと、少女は頷いた。
「お前、それでいいの?」
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