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「オッケーだって。教室には入れないけど、見て回る分には良いみたいよ。行ってみる?」
「あ……お金……。」
「いいよ。出世払いね。気が向いたら返しにきて。」
「必ず返します。」
三人はつくばセンターバスターミナルから高校に向かうことにした。
午後3時
ルカは事務室に入学を検討してると話を通し、職員の案内を断って授業風景を眺めながら適当に校内を回り、一つの使われていない教室に入った。
「時間割が決まってて、自分が取ってる教科の教室に行くんだ。年間の出席日数が決まってるから、最低時間出ればいい。授業中は預かってもらえる託児室があるとこもあるから、もし君がお母さんになっても通える。早くに独立した会社経営者とか、もう定年近いようなお父さんが息子に頑張れって言いたくて復学してたり、芸能人とかプロ転向したアスリートとか、通信は本当に色んな人がいるよ。漫画家もいたな。」
ルカは、あらゆる可能性を考えながら、わかる限りの説明をしようとしていた。
「ここに通う人は基本、一期一会。編入だと卒業までに必要な単位数が違ったり、仕事の都合で通学する曜日が変わったりで、何年かけて卒業するかも違うから必修でも会わなかったり。入学式で、皆さんが全員揃うのは今日が最期ですって言われる。」
「ここで何をするんですか?」
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