#2『公園掃除』

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その話を翌日、奈月にしたらめちゃくちゃ笑われた。 「だから、部活入っとけばよかったのに、今からでも、文化部か何かに入ったら?」 「今さら? こんな当番表とかもらった後で?」  私がため息をつくと、奈月はまた笑った。 「しかも志保、初日に入ってるし」  一緒に当番に入っているのは、知らない人っぽい。そんな話しをしている間に、あっという間に放課後になってしまった。 私はほうきとちりとりを持って校内を歩いている。これで学校の名前の入った生徒会の腕章をつけてなかったら、完全に掃除のおばさんだな。周囲はこんなにも、部活勢の元気な声に溢れているのに。  正門の前に出て、ふと足を止めた。正門左手奥のグラウンドでは、サッカー部が活動している。私はそこのフェンスに手をかけて、何となく中をのぞき込んだ。 結構部員数が多いな、これで全員が集まってるのかな、いま走ってるのは1年生?  学年によって、練習メニューとか分かれてるのかな? 「なにのぞいてんの? エッロ」  振り返ったら、市ノ瀬くんがいた。 「のぞいてません! 見てただけ!」 「それをのぞいてたって言うんでしょ」  彼は腕組みをして、私を見下ろす。     
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