episode243 破壊夜

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「ハァ……ハァ……」 征司は僕の放ったものを指先で 火照った僕の頬に撫でつけた。 「なんだか今日はおまえを――もっと滅茶苦茶にしてやりたい気分だよ」 「ンッ……」 そのまま 頬を掴んだ指先に力を籠めると 「なあ?一晩中このまま続けてもいいだろ?」 僕の口内にイヤらしく指先を押し込み 快楽なんてもうとっくに諦めた顔して 空を見つめたまま独り言のように呟く。 「このまま――同じ事を繰り返すのさ」 そう言うと自嘲気に微かな笑みをもらして。 征司は再び僕の中で動き始めた。 「アァッ……!」 同じ事の繰り返し。 また一から ずっとずっと 支配されるのか――。 僕の身体は凶暴な猫みたいな唸り声を上げ 狂った支配者に引きずられるまま弓なりに撓った。
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