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「ハァ……ハァ……」
征司は僕の放ったものを指先で
火照った僕の頬に撫でつけた。
「なんだか今日はおまえを――もっと滅茶苦茶にしてやりたい気分だよ」
「ンッ……」
そのまま
頬を掴んだ指先に力を籠めると
「なあ?一晩中このまま続けてもいいだろ?」
僕の口内にイヤらしく指先を押し込み
快楽なんてもうとっくに諦めた顔して
空を見つめたまま独り言のように呟く。
「このまま――同じ事を繰り返すのさ」
そう言うと自嘲気に微かな笑みをもらして。
征司は再び僕の中で動き始めた。
「アァッ……!」
同じ事の繰り返し。
また一から
ずっとずっと
支配されるのか――。
僕の身体は凶暴な猫みたいな唸り声を上げ
狂った支配者に引きずられるまま弓なりに撓った。
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