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僕らの永遠てなんなんだろう――。
飽くるまで互いの魂を縛りつける事だろうか。
この肉体のお遊びは愚かな魂の為の救済なのか。
僕らは犬が己の尾を追うように
いつまでもいつまでも回り続けているだけかもしれない。
目の前が真っ白なキャンバスみたいになった。
「ンッ……アアッ……!」
堕ちる寸でのところで
頬を打たれまた現実に引き戻される。
「見ろ。俺の事見てろ……」
このまま本当に僕を壊す気か。
征司がイカれたように叫んだ。
「俺の事だけ見てろって言ってるだろ!」
もっと深く
もっと長く繋がろうと
朦朧として苦しげに僕の首に手をかける。
「……ろしても……いいよ……」
最後の挑発とばかり
僕は細い首を持ち上げて言った。
「本当に殺してもいいよ……僕の事……」
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