episode243 破壊夜

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それから――。 どれぐらい眠っていただろう。 僕は強烈な喉の渇きを覚えて目を覚ました。 「ン……ンン……」 あのまんま眠ってしまったんだ。 まだ征司は裸で腕はだらりと僕の肩の上にあった。 起こさないようにそっと 僕は温かい腕の中を抜け やっとの思いでベッドから這い出す。 ベッドから降りた途端。 カクンと膝から崩れ落ちそうになる身体を サイドテーブルの角を掴んで何とか支えた。 「クソ……」 過酷な労働の後の身体は ちょうどこんなんじゃないかと思った もちろん したことなんてないけど――。 シャツを拾い上げた。 僕のじゃない。 「ちょっと借りるよ」 征司のシャツだったけど構わず袖を折って着た。
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