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普段クールな覚えもないし、ギャップ萌えとか意味不明だ。 茜は俺が紅茶を冷ましている様をニヤニヤと見ていた。 「あ、それで、普段どんな活動をしてるんですか?」 ショートボブ……卯月さんが尋ねて、俺たちを交互に見る。 茜は俺を見てきたけれど、紅茶を冷ますのに集中しているふりをした。 「普段は何もしやんな。たまぁにプラネリウム行ったり天体観測に行ったりしとったけど。……先輩が引退してからはいつもこんなんや」 こんなんや、のところで俺を指差してきたことには首を傾げたくなる。 俺は家に帰りたくないから時間つぶしのためにここに居るだけだ。 それにダラダラと過ごしても誰も何も言わない。 茜だって今日みたいに客人が来なければ、静かに寝かせてくれる。 茜も普段は静かに本を読んでいるし。 「割と自由なんですね。もっと色々活動してるのかと思ってました」 「希望があんのやったら聞ける範囲で聞くけど……。まぁ、普段はぐうたらやな」 ぐうたらやな、のところでいちいち俺を指差すなよ……。 俺はちろっと舌を出して紅茶を舐めた。 「あっつ……」 まだ冷まし足りなかったようだ。 俺はまた紅茶に息を吹きかけ冷ます。
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