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そんな純麗にも心を許せる親友がいた。それが、幼馴染の塔堂舞果(とうどうまいか)。彼女はいつもダルそうな態度で、スローな喋り方で、何をするにもやる気ってものが感じられない。先生にはよく、ちゃんと話を聞けって注意されてる。でも本当はすごく頭の回転が早くて、何をやらせても器用にこなす、要領のいいタイプ。
舞果は小さいころに両親が離婚して、父親に引き取られ、仕事で忙しいお父さんの代わりに家事をこなしていた。特に料理の腕はピカイチ。だから自立心が強くて、誰にも頼らずに自力で頑張ろうとしすぎてしまうところもある。
そんな舞果は、純麗にとって片親どうし気が合う存在だったし、お母さんが亡くなった時も一番力になってくれたのが舞果だった。舞果にとっても純麗の存在は癒しになっていて、 だからこそ今の「宙ぶらりん」な純麗のことを心配していた。
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