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もっと良いことに活かしたらいいのになぁ。
……お金になる物が分かるスキルだと、お金儲けぐらいしか無いか。
「この辺りだ。さて……落とし物か、レアな植物か……」
――ガサガサッ、ガサササッ
あれ? なんかこっちに近づいてきてない?
近くになんか落ちてたかな?
「んー……おっ、いた! こいつだ!」
――ぷよんっ!
「スライムか? なんか黒いけど……」
「おうよ、こいつぁブラックスライムだな」
ボ、ボクだったー!! 金目の物ってボクだったー!!
あばばばば……さっき駆け出し冒険者三人組と遭遇した時以上にピンチだよ!
どうやって切り抜けよう……!
「確かに黒いスライムなんて見たことねぇけどよ、金になんのか?」
「こいつは次元収納が使えるんだ。魔物遣いに人気があるんだぜ」
「へぇ~そりゃ確かに便利そうだな」
そうだったそうだった! ボクって貴重で人気のモンスターなんだった!
潰されるだけのスライムよりはマシだけど……外に出て即捕まるなんて、そんなぁ~!
「こんな場所で捕まるとはラッキーだったぜ。戻って早速売りに出そう」
「おうよ!」
うう……仕方ないからちょっと様子見しよ……。
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