17.スライム、ゲットだぜ!

3/4
前へ
/183ページ
次へ
 もっと良いことに活かしたらいいのになぁ。  ……お金になる物が分かるスキルだと、お金儲けぐらいしか無いか。 「この辺りだ。さて……落とし物か、レアな植物か……」  ――ガサガサッ、ガサササッ  あれ? なんかこっちに近づいてきてない?  近くになんか落ちてたかな? 「んー……おっ、いた! こいつだ!」  ――ぷよんっ! 「スライムか? なんか黒いけど……」 「おうよ、こいつぁブラックスライムだな」  ボ、ボクだったー!! 金目の物ってボクだったー!!  あばばばば……さっき駆け出し冒険者三人組と遭遇した時以上にピンチだよ!  どうやって切り抜けよう……! 「確かに黒いスライムなんて見たことねぇけどよ、金になんのか?」 「こいつは次元収納が使えるんだ。魔物遣い(テイマー)に人気があるんだぜ」 「へぇ~そりゃ確かに便利そうだな」  そうだったそうだった! ボクって貴重で人気のモンスターなんだった!  潰されるだけのスライムよりはマシだけど……外に出て即捕まるなんて、そんなぁ~! 「こんな場所で捕まるとはラッキーだったぜ。戻って早速売りに出そう」 「おうよ!」  うう……仕方ないからちょっと様子見しよ……。     
/183ページ

最初のコメントを投稿しよう!

276人が本棚に入れています
本棚に追加