1.気が付けばスライム

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1.気が付けばスライム

 ……なんか……頭が……ぼーっとするな……  ここ、どこだっけ……なに、してるんだっけ……  ……だめだ……頭が……回らない……  ああ、意識が……しず……む…………――  ***  あ。目、覚めた。  なんか今……変な夢見てたような、そうでもないような~?  っと、何で床の上なんかで寝てたんだろ?  しかも石の床だ。そりゃ夢見も悪くなるってもんだよね……。  周りは薄暗くてロクに見えないし……ホント、何でこんなところに?  とりあえず起き上がるか、よいしょ。  ……っと、あれ?  体が動かない。っていうか動きにくい。  もぞもぞモゴモゴ、ちょっとしか動けないぞ?  なんだか袋の中に入ってるみたいな感覚……。  今、どうなってるんだ? ちょっと体を動かして確認を……。  手、無い。――ぷよんっ  足、無い。――ぷよんっ  頭は……ある、かな? たぶん。  ――ぷよよよんっ  …………。  え、何これ。どういうこと?  体が半透明のつるつるボディになってる……。  鏡があるわけじゃないし、体の感触と見下ろせる範囲で確認しただけだけど……どう考えてもおかしい!  え、これ、いわゆる『スライム』ってやつじゃない?!     
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