3.天使とスライム

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『そっか。じゃあリーリオ、何か良いのない?』 『わっ、私がお付けするんですか?! や、やだっ、そんな急に……! いや、嫌だというわけじゃないんですけど!』  あ~、さっきまで落ち着いた微笑みを絶やさないイケメン天使だったのに、一気に崩れたね。  なんでそんなに真っ赤なの? ボクそんなすごいこと言った? 『い、いや……ダメならいいんだけど……』 『だだだだダメなんてことはないですけどそんなそんなそんな……!!』 『……うん、やっぱり自分で考えてみるよ』 『そ、そうですか? じゃあ決まったら教えてくださいね』 『うん』  リーリオに付けてもらうのは怖いから自分で考えよ。  それにしても名付けって天使にとっては特別なのかな?  あぁでも、リーリオって最初ちょっとおかしかったもんな。  前世(?)のボクと何かあったんだろうか。  あ、ぽよんぽよんしてた時に「可愛い」って言ってたし、ものすごいスライム好き、って線もアリかな……?  でも名前付けてって言っただけで真っ赤になるとか、どんだけー?  部屋にスライムグッズがいっぱいあったりしたらどうしよう。  ……スライムを育成してみたくてボクを転生させてみた、とかじゃないよね? 私利私欲じゃないよね?     
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