21.スライムの別れ

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21.スライムの別れ

 今日はボクとアインの旅立ちの日。  みんな、町の門まで見送りに来てくれた。 「ニイムとアインがいなくなったら寂しくなるなぁ」 「ホントよね~……」 「わたくしなんて、たった一日しか一緒にいられませんでしたわ! もっとお話してみたかったのに……」 「つーか異次元収納がなくなるのが痛ェわ。本人(?)の意思ってことなら仕方ねえけどよ……」  クリス達も涙ながらに別れを惜しんで……うん、そうでもない人もいるけど、まぁそれはそれだ。 「ニイム、元気でね……」 『フェリもね! 次に会う時は、おみやげに面白い話を持って来るからね』 「ぼくも……色んなこと、話せるように……がんばるね……」 『うん! フェリの成長、楽しみにしてるよ~♪』  フェリは赤い目をしながら、しっかりと抱きしめてくれる。  この柔らかい感触ともしばらくお別れだなぁ……。  ボクとフェリが最後のお別れをしてる横で、アインとクリス達も最後の言葉を交わしてた。 「俺達はしばらくこの近辺にいるだろうから、また近く寄ることがあったら訪ねてくれ。ギルドで聞けば詳しい場所も分かるはずだ」 「分かった」 「アイン、ニイムちゃんと仲良くね!」 「ああ」     
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