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択の意識やシステム面の理解などは、まだ未熟でしたが知らなさ故に、貪欲に対戦相手をむさぼっていきました。
そんな対戦漬けの日々を送る、ゲーム稼動開始から、約1年が過ぎたある日。
「ババッ」「ビシッ」
「KO」「YOU WIN」
イケメン「君、後でご飯いかない?」
若い液晶「('A`)・・・?」
対戦中、店内で容姿が一人浮いているビジュアル系の男に声をかけられキョトンとする若い液晶。
ゲームに熱中し、ゲーセンに通ううちに友人が出来ました。
いわゆる“対戦仲間”です。
イケメン「紹介するよ。元バイト仲間の・・・」
サワヤカ「よろしくぅ」
液晶「('A`) ・・・」
イケメンとの交流を口火に、地元のプレイヤーとの交流が出来ました。
対戦仲間の間では、勝率的には振るわないものの、ゲームをやっていて何よりも楽しさが勝る時期が続きます。
仲間との会話や日々のイメージを通じ、差し込みや択の意識が出来るようになってきました。
「KO」「YOU LOSE」
イケメン「はっはっ」
仲間H「俺の動きに釣られ過ぎ!」
若い液晶「('A`) ・・・」
始めて2年ほどの月日が経った頃、時折都心の大会に出るようにもなります。
地元の仲間は、その時点で既に大会を幾多も経験し、ホームゲーセンでの活動を主としていたので、
若い液晶は一人、大会に行く事にしました。
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