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「はあ──…」
熱を含む溜め息が俺の口を突いて出る。
たまんない──
このとろけるような
甘ったるい熱も香りも全部に夢中で胸が震える。
「乳首真っ赤になっちゃったね…」
「あっ触ったらダメッ」
そろりと掠めるように撫でた俺の手を牽制する。
「どうしてだめ?」
「夏希ちゃん強くつねったからいま痛いのっ」
「痛い?」
晶さんは涙目を俺に向けて訴えた。
「痛いなら触る」
「なんで!?」
「俺もさっきすげー胸痛かった…」
「……?」
「だから晶さんも一緒にしてあげる──」
「やだ、バカやめてよっ」
「バカだからやめない」
「あっ…痛っ…」
痛みをこらえ顔をしかめた晶さんの下腹部の奥から蜜がジュッと溢れて俺の先に絡んだ。
痛みも快楽も、どちらも与える度に躰は反応するようになっている。
それが傷を防ぐ為の躰の防衛本能だ。
胸を庇う晶さんの手を押さえて俺は息も荒々しく強引なキスを繰り返した。
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