17章 想いすぎるからこそ

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・ 取材を受けながらふと思った。 恋愛を語りながらいきなり俺が結婚とかしたら驚くだろうな……なんて。 二十歳になって大人の恋愛を通り越して婚約──…ってか? ただ、思うに未だわからない…… 大人の恋愛ってなんだ? 不倫とか、 何かの理由で一緒になりたくてもなれないとか、 自分を優先するからこそ好きでも一人で居ることを選ぶとか…… 若い時の恋愛は相手のことばかりを考えて必死になって… 好きって勢いばかりが溢れて 「……」 まさしく俺がいま、その状況だ── 本気の恋愛が遅かったから… 今更、抑えられない感情の起伏に右往左往する俺がいる── 晶さんと俺の想いの熱さの違いはそこなんだろうか? 晶さんは… 高槻とどんな恋愛をしたんだろう…… “すごく好きになってきてるから──” 旅行先でそう答えた晶さんの言葉を思い出す。 晶さんはまだ完全に俺に惚れてくれてはいない── そして何かと隠し事も多い…… 俺は少し悔しさが込み上げて小さく唇を噛んでいた。 「──では有り難うございました」 俺の恋愛観、ドラマの最終録画に掛けての思いを語り取材を終えて俺は事務所に戻った。
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