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全く笑顔を崩さないまま。
オーム「再・教・育」
アリナ、オームの笑みの不気味さに竦む。
オーム「ヌぅッ!」
アリナ「ひっ」
クレセント全員の視線がアリナのいる方へ集まる。オームがつかつか歩み寄ってくる。
オーム「そこ! タバコを吸っているあなたですよ、あなたァ!」
アル太「お、俺?」
喋った拍子に口からタバコが落ちる。
アル太、アリナの周りの人々が散り始める。同時に近くのクレセント三体がシュバッと動いて、アル太とアリナを取り囲む。
戸惑う二人の前にオームが現れる。
オーム「こんにちは。オーム・デカイトと申します」
アル太「こ、こんちわ。赤星アル太です」
オーム、笑顔でアリナに返事を求める。
アリナ「(目を合わせず)……にちは」
オーム「ン。ひとまずよしとしましょうか。親子揃って挨拶ができるなんて、エライエライ」
オームが拍手を始めると、クレセントたちも続く。
アル太「はは……ども」
緊張で冷や汗をかくアル太に、オームがずいっと笑顔を寄せる。
オーム「おタバコ。吸ってましたよねェ」
アル太「え、は、はい。まぁ」
オーム「いつ頃から?」
アル太「いつ頃って……あー、ガキの頃から、ですかね」
オーム、ちらりと車列を見て、
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