第1話『シガレッツ・アンド・リボルバー』

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オーム「お車の中でも?」 アル太「そうっすね……」 オーム「お好きなんですねェ。どうぞ、吸ってください。今」 アル太「今? っすか」   アル太、アリナにアイコンタクトを取る。   アリナ、言うとおりにして、という風に頷く。   アル太、ぎこちない動作で一本取り出し、ライターで火をつける。アリナと反対側を向いて紫煙を吐く。   突然、 オーム「いぃいゃああああああぁあぁああああァァァ!」   雄叫びを上げる。   アリナ、動転してソフトクリームを落とす。 アル太「んがッ! ぐ、が」   オームがアル太の胸ぐらを掴み上げる。大人の男を浮かせるほどの腕力。野次馬からどよめきが上がる。 アリナ「オヤジ! おまえ、何すん」   オームに掴みかかろうとしたアリナの前に、大きな三日月型の刃が交差する。クレセント二体がいつの間にか刃を手にしていた。   アリナの顎先に刃が触れると、切れて血が滴る。 アリナ「……ぁ」   動けなくなる。 オーム「なんたる不道徳~~~~ゥ! こんな毒の煙を! ガキの頃からずっと! 自分のガキの前でも!」 アル太「あ、ぅぐ、ァ」 オーム「ニコチンタール一酸化炭素! 毒に大金はたきやがる! おまけに受動喫煙にゃ無頓着ときた!」     
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