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クレセント。
それは凍てつく刃の侵略者。異次元の月【ペイパームーン】より来訪した彼らは、地上に永遠の夜をもたらした。
クレセントは人間を9つのエリアに集め、『道徳による再教育』の名の下にディストピアを営み続けている。
侵略から8年、現在。氷の壁に囲まれた都市【エリア6】に暮らす赤星アリナは、クレセント侵略で父を殺された悲劇を経ている。
定義のあいまいな道徳を強いるクレセントの執政に理不尽を感じることもあるけれど、人間がいとも簡単に殺される世界で生きるには、笑ってやり過ごすしかない。
そう諦観していたとき、アリナは反クレセント地下勢力・キャラバンと接触する。リーダーの少女、夜渡メル子は、不道徳の象徴とされるタバコをアリナへと差し出した。
「一緒に燃やしませんか? この世界の道徳とやらを」
メル子の言葉の意味を、アリナは自身の窮地で知る。クレセントに殺されかけたとき、アリナの中で反骨の炎が灯る。
キャラバンの目的は、特殊なタバコ【イグニス】を流通させ、発火能力者【イグナイター】を目覚めさせることだった。
真紅の炎に包まれ、巨大なリボルバーを構えるアリナこそ、メル子の探していた炎の使い手だったのだ!
道徳を燃やせ。
クズどもをブチ抜け。
氷天に赤き狼煙を上げる、叛逆のイグナイト・アクション!
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