第1話『シガレッツ・アンド・リボルバー』

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  目をぎゅっとつむると、涙がこぼれ落ちる。   (回想終わり)   銃声。 ○映画館   アリナ、大きな音で目を覚ます。   リボルバーが硝煙を上げている。   俳優Aがリボルバーを下ろす。口から落としたタバコを踏みにじる。敵に囲まれながらも余裕。   体のど真ん中を撃たれた俳優Cが、背中から倒れる。俳優Cの取り巻きたちはしばし呆然。 俳優A「ごちゃごちゃうるせえんだよ」   俳優A、それぞれの武器を取り出す敵方へとリボルバーを向ける。   一対多の銃撃戦が始まる。   アル太は感じ入ったように頷いている。   アリナ、スクリーンに釘付けになる。 ○道路(昼)   映画館からの帰り道。   アリナ、ソフトクリームをプラのスプーンで食べている。   赤信号で止まる。アル太、タバコを灰皿に置いて、咳払い。 アル太「聞いて聞いて。ごちゃごちゃうるせえんだよ(声真似)。バーン!」   アル太、指を銃の形にして再現。 アリナ「似てねー」 アル太「え~、似てるでしょ。ンン……ごちゃごちゃ、アー、ごちゃごちゃ」 アリナ「フフっ」 アル太「あ、笑ったでしょ今。笑った」   アリナ、そっぽを向く。口元は少し笑っている。     
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