第1話『シガレッツ・アンド・リボルバー』

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  ソフトクリームをひとすくい、口に運ぼうとして止める。アル太へ体を向けて、食べさせてあげようとしたが、 アル太「ん~。おっかしいなぁ」   アル太、首を前に伸ばし、車列の先を覗こうとしている。またタバコを咥える。   アリナ、スプーンを自分の口に持っていく。アル太の視線の先を見ると、青信号になっていた。   車が進まない。 アリナ「事故?」   周りの車から、ぱらぱらと人が降りているのがわかる。皆が交差点の上空を見てざわついている。スマホを構える者が何人かいる。   人々のざわめきが聞こえる。そこかしこでクラクションが鳴っている。 アル太「待ってて」   アル太、車を降りる。空を見上げると、交差点の上空に何かを見つけてハッとする。   後ろの車列からも人が降りてきていて、前方に歩いていくのが見える。   アリナ、不安ながら自らも車を降りる。アル太の後ろにつく。   アル太はアリナが来てるのに気づいて、手をつなぐ。   手庇をつくって空を見上げ、 アリナ「なに……あれ」   青空をバックに、ローブをはためかせて浮遊する人影が十数体。   彼らが侵略者クレセントである。白いローブと頭の上半分を覆うマスクが特徴。マスクは無地の紫。   クレセントは円になって外側を向き、ゆっくり降下してきている。音を立てない。     
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