恋愛に…

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28 何か…ゲームみたい 恋愛がゲームなんて おかしいけど 私には そう感じた… 今までしてきた 恋愛とは違う お試しだからかもしれない… 私は週末 左文字さんのマンションへ 連れて行かれた 「お互いのこと もっと知りたいだろ?」 そう言われて 泊まる支度をして 会社帰りに 左文字さんのマンションへ 左文字さんは 私が持っていた 荷物を持ってくれて 優しい… 優しいのが逆に怖いって 思ってしまう 手先も器用で 料理もそつなくこなす 「左文字さん、 美味しいです… 料理はどうやって 覚えたんですか?」 「ありがとう… 料理に興味があって 母親が作るのを 見よう見まねで 作ってたら、いつの間に 作れるようになったんだ。 朝比奈さん、名前で呼び合わない? 一応、恋人同士なんだから。」 えっ…? 「名前でですか?」 「…うん、その方が 恋人らしいだろ?」 「じゃあ、呼んでみて?」 「…私から?」 「うん…」 緊張する… 「…太郎くん?」 「何?…楓花。」 何? このドキドキ感は… ………
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