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恋人
雪の降る街の中。それは冷たくてどこか暖かい。
「ごめん!待った?」
「全然待ってないわ」
慌てて女性のもとへ駆けていく男性と駆け寄られた女性。
二人はそんな会話をすると手を繋ぎ歩き出す。
どうやらこの二人恋人であるようだ。
カフェでお茶を飲みながら話をしたり、服やアクセサリーを見たりして二人は仲良く同じ時を過ごす。
空が完全に闇に包まれてから数時間が経った。男性は少し黙り込んでから彼女の方へ向き直るとプロポーズをした。
「美由紀さん!私と結婚していただけませんか?」
指輪を差し出した男性は赤面している。女性の方は俯きただ、こくこくと頷くばかりであった。
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