親友と他人

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親友と他人

「こんにちはー…と言ってもわからないんだったね。私は三浦楓!君の親友。よろしく!」 楓はそういうと手を差し伸べる。私は自然と手を握り返した。 「こちらこそ。あの楓さん、お願いがあるんですけど………」 私がそう尋ねると楓さんは 「だめだよー私達は親友!敬語もナッシング!!」 親指を立てながらそういう楓を私は面白いと感じた。 「それでね、楓。前の私はどんな人だったのか知りたいんだ」 「おけおけ、私なら何でも答えられるよ」 そして私は少一時間楓に質問し続けた。 普段する会話の内容とか家族との関係、私の趣味の話、仕事の話…… それから、彼女と楓の思い出話。 頼れる人がいない私にとって楓はいつの間にか頼れる人に代わっていたことに気づくのにそうは時間はかからなかった。
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