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第1章 突然と消えた友達
あれは、また私が小学校6年生の時のことです。
今まで仲良くしていた友達から急に突き放された感覚に陥ったのです。
誰も話掛けてくれなくなったその日、私は孤独を知りました。
私ことあすまは、みんなと自然に話ができる子供でした。あの日が来るまでは……。
いつものように「おはよう」、「昨日のテレビ見た?」、体育の授業でペアになるときには「一緒にやろう」、自由な席で給食を食べていい日は「一緒に食べよう」など、と声をかけられていました。
その頃は、みんなと仲良く遊んだり、給食を食べたりしていました。
だけど、学年が上がっていくうちに、あすまとみんなの関係に亀裂が入りバラバラに砕けてしまったのです。
小学6年生のクラス発表の日、あすまは唯一話せていた子、ゆうちゃんとしいなちゃんと離れてしまったのです。
話が出来る友達と離れてしまった、あすまは癖の強いクラスに決まってしまったのです。
この日からあすまの表情には「笑顔」が無くなり、口数も減り、「学校なんて楽しくない」と思うようになりました。でも唯一話せていた子と居る時は楽しかったのです。
このクラスにはいじめの中心的人物、1人では何も出来ないような素振りをするりいちゃん、参謀や召使いのように周りにいた4人組、短髪で誰とでも打ち解けているありちゃん、頭が良くてみんなに好かれているみなちゃん、ちゃっかりさんのゆうりちゃん、りいちゃんとにたような名前のみいちゃんの4人です。
このクラスになった時、担任の先生が言ったのです。
「このクラスで4人から5人のグループで交換日記をしたいと思う」
あすまはこの一言を聞いた時に、「絶対このクラスの人たちとはやりたくない」と思ったのです。
しかし、その思いは先生に届かず強制的に、りぃちゃん、みなちゃん、ありちゃんのグループにいれられてしまうのでした。交換日記をした初めの日はグループの子みんなが、質問コーナーのとこの回答欄の名前があすまと書かれていたのに、突然「弥生さん」となっていた時にはショックしかありませんでした。
なぜ私だけ、苗字なのと疑問が生まれました。そして「やっぱりこのグループでやるなんて考えられない」と思ったのです。
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