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《父》
『あなたが好きです』
出会いは会社の打ち上げだった
副社長を任されており、新しい秘書だと、、、飲み会の場に来ていた女性に一目惚れした
僕が好きになったのは、その美しさだった
俺は美しいものが好きだった…それは昔からちょっとした綺麗なものが好きだったが年々度合いが増し美しすぎるものを集めるようになった、そんな時彼女と出会った
それから俺はアタックしまくった結果恋仲になり、結婚をした
そう、忘れてたのだ
人は老化することを
20代だった彼女はとても美しかった
そんな彼女の遺伝子が欲しくて、俺はそういう行為をした
愛してはいる、けれどそれはその美しさ故だ
彼女の中身は興味なかった
そうして妊娠した彼女は、可愛い俺の子を産んでくれた
そこまでは良かった、それからが問題だ
子供を産んだあと、みるみる彼女は老けていった
そこには美しさの欠片もなくなり、興味が失せてしまった
こんな女とは居たくないと思った
彼女は育児に疲れ、俺に愛を求めてきた、けど俺はこんな女を抱く気なんてなく、ほったらかしたら鬱になってしまった
そんな女の面倒を見るのも面倒くさくて
大金とともに30後半で施設に預けた
その頃子供は小学一年生だった
保育園に通ってた頃から母親に育児放棄され、俺が面倒を見ていたため、母親には大して興味がなかったのか、いなくなっても気にしていなかった、
俺に似て人に冷めていた
ただこの子は母親そっくりに美しい人に育つと思い育てた
息子は可愛かった…それから着々と成長していき、中学になった頃には、母親より美しかった
俺はいつの間にかその美しさに惚れていた
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