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出会いはいきなりやってくる
3………
バシッ…
「痛っ！！」
私はよろめいた…
「ご、ごめんなさい！
よそ見をしてて…」
「いや、俺もよそ見をしてたから…」
相手は男の人
前髪が長くて
目が見えないし…
表情すらわからない…
「何？」
相手からは
私が見えるんだ…
「いえ…何でもないです。
本当にごめんなさい…」
私は謝って
その場を離れようとしたら
腕を掴まれた…
えっ？
私が彼の顔を見やると
「ちょっと…付き合って？」
「な、何故ですか？」
「いいから！」
そう言って
私の腕を掴みながら
歩き出す…
「ま、待ってください！
付き合ってって言われて、
誰でも着いて行くと
思ってるんですか？」
「あぁ…それもそうだな？」
その彼は…
私の足元を指差した
私も足元を見ると
「！！」
げっ？ウソ…
お気に入りの…靴がぁ！！
壊れていた…
「どうしてくれるんですか？！」
咄嗟に出た言葉…
「だから、付き合って？って
言ったんだろ？
面倒な女だな？」
な、何よ！
人の靴を壊したくせに…
ぶっきらぼうな言い方…
私はアタマにきた…
………
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