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4………
…スゥー
フーッ…
私はゆっくりと
深呼吸して
話し出す
「私とあなたは、今日ココで初めて
会ったのに乱暴な口調で話すの
やめてもらえませんか?」
彼は私を見た
でも、相変わらず
目は前髪が長すぎて見えない…
「随分…強気だね?」
「えっ?」
「そんな感じだと
直ぐに男に振られるよ?」
「いいです!」
「ま、俺は
気が強い女の子好きだけど…」
「あなたの好みに合わせてるわけじゃ
ありませんから!」
大声で言い放つと
周りがガヤガヤしてきた
げっ?
私たちのやりとりを
全然知らない
赤の他人たちに
見られてた…
かぁ…
「ど、どうでも良いですから、
早く靴屋に連れて行って下さい!!」
私が言うと
彼は
「始めから素直になれば
良かったのに…」
そう言いながら、
私をいきなり
おぶった…
「1人で歩けます!」
「良いから、こっちの方が
早い!!」
彼は私をおぶって
歩き出した…
………
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