第1話 万引き中毒

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「あのさ、俺、やってみたいことがあるんだ」 急に真剣な声色で言われ、幸徳は翔平の顔を見つめた。 「だからさ、応援してくれるか?」 幸徳はいきなりの言葉に驚いたが、幼馴染の言うことだから、応援してやろうとうなずいた。 そのときの翔平の嬉しそうな顔といったら、今でも忘れられない。 「本当か!?やったぜ!じゃあ、このあと家に来てくれないか?」 「ああ、いいけど……」 応援すると言ったのに、なぜ家に行くのだろうと、疑問に思ったが、翔平のことだ。繋がっていないなんてこともありうる。何しろ今日は暇なので、行くことにした。 「じゃあ支度したらきてな!俺、先帰るから!」 「うん、じゃあな!」 幸徳は家に向かって走り出した。
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