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「高遠も元気そうね」
美耶子のその言葉に、涼真は少し苦笑すると私をみた。
「ちな、いまから昼?」
「うん、涼真は?」
「俺は今からでないといけないから、外で適当に食べようかと思ってる」
ふわりと笑った昔からの笑顔に、胸の奥がキュンとする。
私も本当に大概だな……。
そんな事を思いながら、心の中で小さくため息をつく。
「じゃあな。2人とも」
「いってらっしゃい」
そう声をかけると、涼真は少しだけ笑みを浮かべて早足でいってしまった。
「先輩たちいいなー」
そこへ、後輩の女子社員数名がやってきて、涼真の後ろ姿を眺める。
「同期だからよ。早く大きくなりなさい」
美耶子の言葉に、後輩たちは「そんなの無理じゃないですかー」と口々に声にしていた。
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