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肩にかかっていた髪をそっと涼真が触れる。
それだけでもう心臓が爆発寸前なのに、さらに涼真は追い打ちをかける。
「本当に、ちなの髪きれいだよな」
あー、もう限界!!
そう思ったところに、ざわざわとした声が聞こえ涼真は手を止めた。
「あー二人ともお疲れ様です」
甘い女の子らしい声が聞こえ、隣の部署の女の子たちがフロアに入ってきたことが分かり、私は慌ててパソコンを操作するふりをした。
「おっ、ゆきちゃん、さえちゃん、お疲れ。遅いな」
そんな私など気づきもしない涼真は、今来た後輩のゆきちゃん達に笑顔を向けている。
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