同期以上

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同期以上

そんな雰囲気のまま、ついにクリスマスの結婚式が来てしまい、私は小さくため息をついて電車から降りた。 なぜか、意地になって涼真に連絡することもしなかったし、涼真の連絡も無視し続けた。 怒ってるかな……。 私のためにニセ彼をしてくれると言ってくれた涼真に、ひどいことをしているのだろうが、どうしてもみんなの前で付き合っている演技を出来る気がしなかった。 救いといえば、気が進まない事から式だけの出席にして、披露宴は欠席をすることにしていたので、特に涼真が来なくても問題がないことだけだ。 「千夏!こっちこっち!」 式場の近くの駅で、同じゼミだった友人たちと合流するためにキョロキョロしていた私は、その声の方をみた。 数年ぶりの友人4人が手を振っていて、そしてその隣にはお相手の人達の姿が見えた。 クリスマスの土曜日に結婚式に行くのだから、デートもかねてこれはこれでいいのかもしれないな。 私はそう思いながら、小走りにみんなのところへと向かった。
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