魔法少女ひまわり組の芸術

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魔法少女ひまわり組の芸術

魔法少女ひまわり組の芸術 冬将軍が中央大陸を斬獲していた。 底冷えのするアカデミーの城下町は、訳のわからない熱気に湧き上がっていた。 「文化祭の成功はこの一瞬にありですわ!マルゴ!その書き割りは奥に設置なさい!この後使いますわ!桃の花のシークエンスは今作最大の見せ場ですわ!桃色の王子のショタっ気が全てですわ!」 お前は何を言っているんだ。 「校長のオーケーが出ましたわ!文化祭をやりますのよ!」 この馬鹿馬鹿しい騒動は、こいつのこんな一言から始まった。 「何だ。文化祭ってのは」 「文化を祝う祭りですわ!ハロウィンは酷い目に会いましたの!痴漢に遭うは馬車を曵かされるは!文化祭では同じような祭りをしますの!でもやることは仮装ではありませんの!文化芸術の祭りですわ!有志が集まって芸術をやりますの!具体的には城下町の劇場で桃色の王子をやりますの!」 「それはいいが何でお前の馬鹿話公演するんだよ。他にもあるだろう。オペレッタとか」 ジョナサンは今更ながらアリエールの頭の悪い小説が日の目をみるのは歓迎出来なかった。 「きいいいい!桃色の王子は歴代最高売上ですわ!不朽の名作ですわ!オーディションをしますのよ!」
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