始まる文化祭

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「今は二人っきりよ。リーゼロッテに感謝しないと。それにね」 やおら耳元で囁いた。 「女の子だって、そういう気持ちになるのよ。ジョナサン。結婚して、ステラが産まれて、かえって増したみたい。今日は、大丈夫だから」 「皆まで言うな。ここまで来たら、俺は止まらん。どこまでも突っ走ってみせる!」 その時、天井がミシミシと言い、割れた天井からぼたりと降ってきた。降ってきたのは、こいつ等だった。 「お前等あああああああああああああああ!!何だ?!何の真似だ?!」 「痛ったああい!暴れんなっつったでしょ!」 「温泉の情報と飛行艇を提供したのは私ですわ!きいいいい!いやらしいですわ!糜爛ですわ!」 「せっかくの見学研修が散々。今なら隙だらけ」 「別に私悪くない。アリエールの荒い鼻息を吸い込みたかった。でもしぇんしぇいでもいい」 「見てはいけないと言われました。まだですか?見ていいですか?」 「おい。ーーお前等流石にこれは」 「ああ!くまさんとウエディングドレス!ダーリン!私ドレス着られるわ!着るから抱いて!」 「しぇんしぇい。温泉に興味ある。入っていい?ちょっと服脱ぐね。しぇんしぇいはヒモパン好き?」 ぶち。 そして、 5つのミノムシが、窓からぶら下がったのだった。 了
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