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それから1週間経って桜が見たくなり、この間の場所へと足を進める。
「……あ、」
「あっ!やっと会えた!」
笑顔で走って来たのはこの間の彼。
「こんにちは」
「こんにちは。この間はありがとうございました。
ちゃんとお礼言いたくて会えないか探してたんです」
「もしかして、ずっとここに通われてた…とか?」
「あ、すみません…。気持ち悪いですよね。待ち伏せとかじゃなくて…えっと…」
分かりやすく焦り出した彼が面白くて思わず笑ってしまう。
「大丈夫ですよ。美桜って言います。よろしくお願いしますね」
そう言って手を出すと
「俺は春樹!こちらこそよろしく!」
と笑顔で握手をしてくれてた。……桜の木の下で。
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