気がつけば・・・愛 想いは溢れて

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・・・ ぼんやり目を開けると 間近に良憲のドアップ 「え?」 「あゆみさん大丈夫ですか?」 「あ、えっと、大丈夫」 そう言ったものの頭が追いつかない ・・・えっと ・・・お風呂に浸かって ・・・考え過ぎて 「・・・っ、もしかして」 「脱衣所で音がして駆けつけると あゆみさんが倒れてて・・・」 眉毛を下げた心配そうな顔に 「ごめんなさい・・・え?」 布団に寝かされた自分を 確認するように布団を捲る   「・・・っ」 お風呂を出て倒れたから もちろん裸で‥ またも醜態を晒したことに 身体中の血液が顔に集まる 「真っ赤」 クククと笑う良憲に 「あの・・・」 見ましたか?なんて言えないけれど モジモジしているだけで 「総動員した理性は 脆くも消え去りました 責任取って下さいね」 スッと細められた目は 凄く色気を孕んでいて 緊張が戻ってくる ゆっくりと近づいた顔 唇が重なると 「あゆみさん愛してる」 角度を変えて重なる唇 そして・・・ 深くなる口付けに 呼吸が追いつかない 「・・・ん・・・んっ・・・ぅ」 こんなキス・・・初めて キスに溺れてぼんやりと揺らぐ頭 身体中が良憲の味方になったように 反応を始めた 「あ・・・んっ・・・あぁ」 堪えようとしても漏れる声 「我慢しないで あゆみさんの声を聞かせて」 「目を開けて 僕に抱かれていることを感じて」 耳元で囁かれる甘い声に 色付く吐息が甘く変化する 良憲が触れるだけで反応する肌 「あゆみさん ・・・あゆみさん ・・・あゆみ もう離さない」 「は、離さないで」 身体の奥に良憲の熱を感じると トロトロに溶かされた身体は 電流が走るように痙攣し 意識を飛ばした
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