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毎朝同じ時間に鳴る目覚ましを止めると
ベッドの中で伸びをする
フゥと大きく息を吐き出し
サッと着替えると
ベッドからシーツと枕カバーを抜き取った
・・・
三木あゆみ ４０歳
大学卒業と同時に結婚したことで
社会に出て働くことも無く専業主婦になり
以来１７年変わらない生活をしている
この地方都市では有名な進学塾の講師をしている夫と出会ったのは高校生の時
先生と生徒の関係
（熱心な先生だな～）
その程度の関係が変わったのは
第一志望の大学に合格したその日だった
「付き合おう」
かけられたのは『おめでとう』じゃなくて
そんな短い言葉
シルバーフレームの眼鏡が似合う
無愛想な先生
密かに想いを寄せていた私は
コクンと頷いた
その想いが［憧れ］とは知らないまま・・
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