6人が本棚に入れています
本棚に追加
神様は英国紳士に憧れていらっしゃるご様子
「実は私、こういうものでございまして……」
ショートボブにパンツスーツスタイルの女が差し出した名刺にはこう書いてある。
『
江ノ橋神社
神使 西条 あかね
縁結びのお手伝いをさせていただきます!
』
美月は名刺を手に取って数分間、字面を目で追っていたが、また名刺を机の上に戻して言った。
「ちょっと何言ってるかわかんないです」
あかねは頭をかいた。
「ですよねえ。わかります」
そもそも、あかね自身がよくわかっていないのだ。
なんで自分がこんなことをしているのか。
最初のコメントを投稿しよう!