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突如、耳を支配した沈黙の音。スっと静かに引いてく汗とその直後にやって来た息苦しさ。畳にねじこまれるような体の重み。それはだんだんと激しくなり抵抗する拳に力が入る。
爪が食い込むほどに強く握りしめた拳。その僅かな隙間を辿ってボコン、ボコンと何かが流れてくる。
握れば握るほどそれは反発するかのように、穴を押し広げて体の外へと流れてくる。
全身を刺されるような痛み、焼かれるような熱さ、そして今度は聞いたこともないような低いうなり声が、自分の耳を突き抜ける。
もうこれまでか、そう思ったときそっと近寄る誰かが背中を触りだした。
やめてくれ、あれがますます流れてしまう。痛い…熱い…!うるさい…!さわるな!さわらないでくれ!!
言いようのない恐怖が容赦なく襲い掛かかる。
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