1章 人形使いの少年と消えた人形 前編

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「あら?どうして柚木ちゃん泣いてるの?」 ファナさんのその一言で俺に一斉に視線が集まる 俺はため息をつき「実は…」とそこまで言うと 友が 「吹雪さんは悪くないよ…あのね、柚木ちゃんの お人形さんが何処か行っちゃったの…それで吹雪さんはさっきまで一緒にお人形さんを 探してくれてたの…」 と言うと俺に向いていた視線は霧散し人形が 何処に行ったのかを考え始めたのか 食堂は静かになった。 とそこに声が割って入る。 「飯出来たぞ…どうしたんだ?いつもは 騒がしいのに…今日は静かだな……」 声の主はクロノス=ブラッディフォールド 切り込み隊長兼料理長的な立場の少年だ 「あんたは少し空気を読みなさい!!」 そう言いファナさんがクロノスに 拳骨をかまそうとしたがクロノスはそれをよける キレたのかファナさんはクロノスに殴りかかるが クロノスはそれをいなしながら俺に向かって言った 「何があったんだ?」 「実は柚木ちゃんの人形が行方不明で… それで何処に行ったのかみんな考えてるんだ」 「なるほど…把握した」
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