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「あら?どうして柚木ちゃん泣いてるの?」
ファナさんのその一言で俺に一斉に視線が集まる
俺はため息をつき「実は…」とそこまで言うと
友が
「吹雪さんは悪くないよ…あのね、柚木ちゃんの
お人形さんが何処か行っちゃったの…それで吹雪さんはさっきまで一緒にお人形さんを
探してくれてたの…」
と言うと俺に向いていた視線は霧散し人形が
何処に行ったのかを考え始めたのか
食堂は静かになった。
とそこに声が割って入る。
「飯出来たぞ…どうしたんだ?いつもは
騒がしいのに…今日は静かだな……」
声の主はクロノス=ブラッディフォールド
切り込み隊長兼料理長的な立場の少年だ
「あんたは少し空気を読みなさい!!」
そう言いファナさんがクロノスに
拳骨をかまそうとしたがクロノスはそれをよける
キレたのかファナさんはクロノスに殴りかかるが
クロノスはそれをいなしながら俺に向かって言った
「何があったんだ?」
「実は柚木ちゃんの人形が行方不明で…
それで何処に行ったのかみんな考えてるんだ」
「なるほど…把握した」
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