~新宿御苑爆破事件~

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~新宿御苑爆破事件~

~新宿御苑爆破予告事件~ 2020年の夏、東京。厳しい日差しが人々を照りつけ、自然と汗が垂れ流れる暑さだ。 「赤島君~、なんでエアコンつけてないの?」島野が、出勤してきた。 「しょうがないだろー、課長が節電しろって扇風機しか使っちゃいけないんだから。ったく、こんなんで働くのは、ブラックだよ、ブラック。」赤島が汗だくになりながら答えた。 「こっちだって、エアコンつけたいんだよ。でもね、オリンピック期間中は電力供給がパンクしないように節電しないと。オリンピックの試合中に、停電なんかしたら世界中から大ブーイングだよ?」汗でずぶ濡れたハンカチを頬に当てながら課長の鶴澤が力弱い声で呟いた。 「暑いんで、外行ってきまーす。」赤島が立ち上がったとき、無線が入った。「警視庁から各局。新宿区内藤町11の新宿御苑内で爆弾らしき不審物が発見。なお、御苑内に不審物を運ぶ男が目撃されている。警視庁から各局……」 「行くぞ!」赤島が叫んだ。強行犯係は全員出動した。パトカーで急行すると、新宿御苑の3つの門は規制線で通行止めになっていた。消防車、爆発物処理班が来ていた。 「すんごい騒ぎやなぁー」川島が思わず呟いた。その瞬間、ものすごい爆発音が聞こえた。悲鳴と飛んでくる乾いた土の塊が耳と目を攻撃してくる。 「ひ、避難は完了しているのか!?中に人はいるのか!?」源田が消防隊員に問いかけた。 「そ、それが、、、まだ避難途中だったんです……」消防隊員が答えた。
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