第4章(闘い)

3/3
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
 パーン! パーン! お巡りさんは実君と鴨川の頭を撃つ。  お巡りさんの体が割れ、そして、グレイ型の宇宙人になる。俺は状況が呑み込めない。 「何がどうなってるの!?」 「脳ミソ猫……鴨川一族は我々のペットなのさ」 「宇宙人と宇宙人のペット!?」 「黒木君、君がいけないんだぞ? 秘密を知ったからには」 「殺すのか……? カルロス、逃げろ!」 「えっ……、あっ…………はい」カルロスは固まっていた。 「逃げられないよ。ここは宇宙船の一部だからね。ヤハウェの裁判所に連れて帰ろう」  グレイに柔道の技が通じるか!? どうするべきだ!? 待てよ? 警察が持ってる、拳銃はニューナンブだったかな。ドラマで観た事ある。装弾数は5発。後1発、弾が……。  パーン! 俺は拳銃を拾ってグレイの頭を撃つ。 「何を!?」  すると、ガタン! ゴゴゴゴゴゴゴゴ――。 「この揺れ、地震じゃない! カルロス! 逃げるぞ! 中村は?」 「分かりません」 「行くぞ!」  俺達は全速力で走り、外に出る。その時、俺は意識を失った。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!