第二章 戦う意思

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だな。」 「文句言ってないで早く地雷の設置してください。なんなら恵実だけ外で過ごしてもいいんですよ?」 「それは勘弁」 そう笑いながら告げ、恵実はカバンから地雷を取り出し、地面への設置を始めた。 そんな様子を眺めながら私は菜奈へ近づき、今日のことについて話し始めた。 「ねえ、菜奈。今日の道のりは?」 「20キロです。まあ、今日はハプニングもあったので順調と言ってもいいでしょう。」 「そっか。まぁみんな生きてるだけ良かったよね。」 「そうですね。恵実は別に死んでも私は構いませんが。」 「コラコラ、そんな事言わないの、仲良くね。」 菜奈をなだめながら、そう言うと菜奈は 「わかってます。本当に由佳は優しいですね。」 そう言って私から離れていき、今日の宿泊準備を始めた。 日が暮れ夜になり、私たちは今日のことについてみんなで話し合った。 「なあ、もしかして夜鬼ってさ、私達が知ってる奴らの他にも仲間いるんじゃないかな?例えばゲームで言う上位種とか、ラスボスみたいな感じのやつ。」 「どうだろ。そういうのいそうだけど、私としては出てきてほしくないなー。」 「そうですね。そんなやつが出てきたとしたら、私達じゃ逃げることも、戦う事もできないでしょうしね。厄介な事この上ないです。」 「だな。今はそういうのに出くわさない事を祈るしかない。そして、もしそう言うのに出くわしてしまったら」 「何も考えず、ただ逃げてください。」 白瀬の言葉を遮るように、菜奈がそう言った。そのあまりの剣幕にみんなの空気が一瞬だけ凍りついた。 私はそんな空気に耐えられず、「ほらみんなもう寝よう!恵実、今日の見張りお願いね!おやすみ!」と、それだけ言って毛布の中へ入ってしまった。
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