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「おじいちゃん、ご飯食べる?」
お母さんは最近食欲のないじいちゃんのために、毎日お粥を作ります。
「いらん。」
じいちゃんは目を閉じたまま、お粥には箸をつけませんでした。
ある時じいちゃんは、お母さんと一緒に病院に行きました。
なんだかこの頃から、じいちゃんは元気がありませんでした。
ばあちゃんは縁側に腰掛けて目を閉じています。
「ばあちゃん、じいちゃんご飯食べなくなったね。」
「そうだねぇ。」
ばあちゃんは表情を変えません。
僕はなんとなく、寂しい気持ちになりました。
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